ノートパソコンの選び方論 その2

どうも長々と書いてしまうのは悪癖だな、と思いつつも、しかし途中で止めるのは更にイヤなので続きをば。

 

 

こちらはMicrosoft SurfaceのGOですね。タブレットPCではありますが、性能としてはモバイルノートと戦えないこともないぐらいの物と思っています。

 

さっそく前回の言葉を翻してしまいますが、こちらは10インチディスプレイであり、かつCPUもPentium、それでいてモバイルノートとしても使えるというのは定義から外れているようですが、

実は二点ほどの理由で、こちらは使えると思っています。

ただし、上位版のみ限定ですが・・・

 

一点。安い。上位版だと8万前後ほど。キーボードを含めれば高くなりますが、まあワイヤレスキーボードなんていっぱいあるので、わざわざ高い純正品を使うこともないかと。

二点目。これがミソなのですが・・・上位版はメモリ8Gを搭載しているという点です。

 

前回は、1番に大きさと重さ(大体、この二つは因果関係にありますので)を上げて、二番目にメモリを上げました。

一昔前までなら、二番目にSSD、三番目にメモリとなっていたんですが、この1、2年で状況が変わっています。

なにしろ、SSDがかなり安くなってきています。業務用パソコンだってSSDの時代ですよ。今の会社だってそうなってますし。

 

なので、それを踏まえた上で言わせてもらえば、問題が一つ。

それは、ブラウザです。

 

昨今、WebのグラフィカルUIとして長年支えてきたFlashがサポート廃止。HTML5への移行が進んでいます。

このHTML5について言えば相当長くなるので端折りますが、簡単に言えば「簡易Flash」と言ってもいいでしょう。機能的にはFlashより劣りますが、しかし国際規格ですのでどのブラウザでも使える、と。それ以上のツッコミはご勘弁を。

 

重要なのは、HTML5というのは、非常に重くなるんです。

 

重い、というのはメモリを大量に使用してしまって動くが遅くなること。

はっきりいえば、4Gだときついです。複数のページをタブで表示させようものなら、それだけで3Gぐらい占有されます。

なので、最低で8Gはほしいところ。

いわゆるネットブックと言われる五万未満の激安PCの大多数が、これからかなり使いづらくなる、というか使い物にならなくなるでしょう。

 

あと、CPUが後回しになった理由もこれです。

メモリ8GあるPentiumでも、メモリ4Gのi3やi5より快適になることすらあります。

最初に上げたSurface GOがまさにそれで、重いブラウザゲームでもサクサクと動かせるぐらいの力があります。

 

モバイルノートの大多数が、メモリはマザーボードという基板に直接取り付けられており、取り外しが出来なくなっています。

商業主義的な理由、というよりも、軽さ競争が進みすぎて、取り外し出来る「仕掛け」を作るよりも一枚の基盤にした方が強度が保てるという理由です。

なので、最初に決める必要があります。メモリをどれぐらいにすべきか。

 

ちょっと高くなってでも、最初は最低金額よりも一つ上、メモリ8Gをおすすめします。